三菱一号間美術館で開催中の
ルドンー秘密の花園 展 のブロガー内覧会に参加させていただきました。

内覧会は夜間の開催。
丸の内界隈は冬の風物詩のイルミネーションが綺麗です。
子どものころから大好きだった ルドン!
私を絵の世界に誘ってくれた作家の一人です。
期待がいやがおうにも高まります。

私にとってルドンは花の画家でした。
黒い不可思議な版画の連作を知ったのはそのあとで
ミステリアスな作家です。
誰にとっても、でしょうが。
※ブログの写真は主催者の許可を得て撮影させていただいております。
不鮮明な画像ですから
ぜひ
ご自分の目で作品を確かめてきていただきたいです。
さて、今回の展覧会は
三菱一号美術館さん所蔵のグラン・ブーケ
そしてこの絵を中心にフランス、ブルゴーニュ地方に居を構えたドムシー男爵の城館の
食堂を飾られた壁画が勢ぞろいするのが
なんといっても見せ場です。
グラン・ブーケ以外の15点はオルセー美術館からやってきています。

写真の色がすっとぼけてますが・・
花の画家ルドンのオーラ全開の迫力なんです。
ところで
展覧会の構成は
1 コローの教え、ブレスダンの指導
2 人間と樹木
3 植物学者アルマン・クラヴォー
4 ドムシー男爵の食堂装飾
5 「黒」に棲まう動植物
6 蝶の夢、草花の無意識、水の眠り
7 再現と想起という二つの岸の合流点にやってきた花ばな
8 装飾プロジェクト
と、このようなテーマが設けられそこに合わせて作品が並んでいます。
MOMAから、オルセーから集められた名品です。
3階からスタートして2階会場に進んでいきます。
2階にはドムシー男爵の城館の食堂の作品の並びを再現している部屋があります。
館長いわく
ほの暗い印象
作品の設置された高さ
ドムシー男爵の居城の雰囲気が
いい感じで味わえるのです!
と太鼓判の部屋だそうで。
ホント!楽しみすぎます。
さて!それでは
順番に作品を・・・
わあ、ほんとうにコローだわあ。

右はじはポプラの絵なのですが
なんともいい感じでした。
1840年ボルドー生まれ
モネ、ロダンと同い年!

コローはルドンに
「不確かなものの傍らには確かなものを置いてごらん」といったそうです。
なんとも含蓄のある言葉です。
ルドンは生後間もなく親元から離れベイルルバードの親戚に預けられたそうです。
ボルドーのワイン産地メドックのはずれです。
ここがルドンの「黒」の揺籃の地、と本展示会で位置付けられております。
そして本当にルドンの幻想世界には
いつも、といってもいいくらい樹木が存在していますね。

植物学者アルマン・クラヴォーはルドンに大きな影響を与えた人。
フローベール、ポー、ボードレール、異文化、異教の世界、そして顕微鏡の中の世界も。
自殺したクラヴォーを悼んだ版画集の、この右側の窓から木がみえる作品は
昔から
なぜか忘れられない作品です。


さて
いよいよ
ドムシー男爵の食堂の絵たちの部屋です。
ここで
ギャラリートークも開催されました。
まず三菱一号館美術館 高橋明也館長
グラン・ブーケとの感動的な出会い。
コレクションに加えるための三菱地所の責任者を説得したこと。初めてドムシー城でグラン・ブーケを目にしたときの決意・・いつか必ず、この空間を再現した展覧会を開く!・・それが実現したこと・・。
そして東日本大震災のさなかパリのルドン展でこの作品たちと再会したこと。
館長とグラン・ブーケの不可思議な縁、想いを熱く語ってくださいました。

そして
ナビゲーターを務める弐代目青い日記帳のブロガー
Takさん。
この方のブログをみて
見る展覧会をチェックしてます・・・
熱い解説を繰り広げてくださったのは本展担当学芸員の安井裕雄さん、
皆さんのルドン愛がとまらない。


ルドンは
なんというかもっとふわっとした
現実の物事には頓着しないような人間像を想像していたのですが
安井氏の話では自分をカテゴライズされることを嫌う
超こだわりの強い方であったような。
ただ作品に自ら解説を加えるような親切なことはせず、
なにやら不可思議なものを
ポン、と提示するだけ。という・・
作品を任された私たちはその美しさと謎に右往左往?
でもそれでもいいような・・。


この作品たちが
食堂に。
実際にはもっと高い位置にあるので
逆パースが用いられていたり
天井に近づくとほの暗くてよくみえないので
そんなに精密な描き方は用いられていない。
参考写真を示して
解説してくださっています。
不思議な赤い枝の話とか
超面白かった。
(ルドンの作品・・特に神聖なイメージのものには赤い枝が象徴的に描きこまれている・・と、安井氏の談。
赤い枝を探したくなります・・)


でも
とてもとても
美しく
神々しいのです。



この辺りはとても日本的なモチーフ。
高橋館長も
この日本画のような色使い、タッチ、日本人が絶対!嫌いなわけがない!と。熱く断言されていて
かわいい感じでした・・。(失礼)

実際の男爵の城の食堂の作品配置図と、ドムシー男爵夫人像。
肖像画にしては人物の配置が思い切って右に寄せられています。
でも、このバランスがこの作品の肝であると。

廊下に出ると中庭がみえます。
ルドンのミステリアスな黒の世界のいきものたち
一度見ると忘れられない・・

ドムシー城の食堂の再現の部屋。

黒から
耀く色彩の世界へ
宝石のような煌めきが
心に残ります。

時系列を超越して
花が集められた部屋。
幼いころの私を魅了した
花々の饗宴



ルドンの下絵をもとに装飾が手掛けられた工芸品も展示されていました。

そしてミュージアムショップも
もちろんルドンの花々でいろどられ・・


私もいろいろ買わせていただきましたが
一筆箋がなかなかの優れもの。
ドムシー城の食堂を彩る作品が一点一点印刷され

しかも部屋の見取り図がついていて
どこの部分の作品かわかるようになっています。

写真がみにくくてごめんなさい・・。
パステル使おうかな
と思った方、絶対いるはず・・・・

そして、三菱一号館美術館のサポーター制度がより入りやすくなりました。
今までもMSSという年間パスポートがありました。こちらは会員と同伴者が入場フリーになるものでしたが
この度MSS-miniというおひとり様用制度ができたそうです。年会費7500円のMSSも東京駅界隈に来るチャンスが多い方には
超お得ですが、ミニはなんと4000円!人気のCafé1894で食後のコーヒー、紅茶のサービスや会員特典もたくさん。
これ、いいわ~。
それから!この季節だからこそ・・
ルドン展に
雨の日、雪の日にご来館された方には(13時~閉館まで)
ちょっといいことサービスが・・・。
エルマン=ポールの帽子屋の女たち…雨上がりに傘を手に裾をたくし上げて歩くパリの女たちの姿の三食刷りのリトグラフをプリントしたオリジナル付箋プレゼント!だそうです。
これもいいなあ。
その説明をしてくださってます。↓

ルドン -秘密の花園
2018.2.8(木)⇒5.20(日)
10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は21:00まで)
月曜休館(ただし、祝日、5/14,2/26,3/26は開館)
三菱一号館美術館
http://mimt.jp/redon/
ルドンー秘密の花園 展 のブロガー内覧会に参加させていただきました。

内覧会は夜間の開催。
丸の内界隈は冬の風物詩のイルミネーションが綺麗です。
子どものころから大好きだった ルドン!
私を絵の世界に誘ってくれた作家の一人です。
期待がいやがおうにも高まります。

私にとってルドンは花の画家でした。
黒い不可思議な版画の連作を知ったのはそのあとで
ミステリアスな作家です。
誰にとっても、でしょうが。
※ブログの写真は主催者の許可を得て撮影させていただいております。
不鮮明な画像ですから
ぜひ
ご自分の目で作品を確かめてきていただきたいです。
さて、今回の展覧会は
三菱一号美術館さん所蔵のグラン・ブーケ
そしてこの絵を中心にフランス、ブルゴーニュ地方に居を構えたドムシー男爵の城館の
食堂を飾られた壁画が勢ぞろいするのが
なんといっても見せ場です。
グラン・ブーケ以外の15点はオルセー美術館からやってきています。

写真の色がすっとぼけてますが・・
花の画家ルドンのオーラ全開の迫力なんです。
ところで
展覧会の構成は
1 コローの教え、ブレスダンの指導
2 人間と樹木
3 植物学者アルマン・クラヴォー
4 ドムシー男爵の食堂装飾
5 「黒」に棲まう動植物
6 蝶の夢、草花の無意識、水の眠り
7 再現と想起という二つの岸の合流点にやってきた花ばな
8 装飾プロジェクト
と、このようなテーマが設けられそこに合わせて作品が並んでいます。
MOMAから、オルセーから集められた名品です。
3階からスタートして2階会場に進んでいきます。
2階にはドムシー男爵の城館の食堂の作品の並びを再現している部屋があります。
館長いわく
ほの暗い印象
作品の設置された高さ
ドムシー男爵の居城の雰囲気が
いい感じで味わえるのです!
と太鼓判の部屋だそうで。
ホント!楽しみすぎます。
さて!それでは
順番に作品を・・・
わあ、ほんとうにコローだわあ。

右はじはポプラの絵なのですが
なんともいい感じでした。
1840年ボルドー生まれ
モネ、ロダンと同い年!

コローはルドンに
「不確かなものの傍らには確かなものを置いてごらん」といったそうです。
なんとも含蓄のある言葉です。
ルドンは生後間もなく親元から離れベイルルバードの親戚に預けられたそうです。
ボルドーのワイン産地メドックのはずれです。
ここがルドンの「黒」の揺籃の地、と本展示会で位置付けられております。
そして本当にルドンの幻想世界には
いつも、といってもいいくらい樹木が存在していますね。

植物学者アルマン・クラヴォーはルドンに大きな影響を与えた人。
フローベール、ポー、ボードレール、異文化、異教の世界、そして顕微鏡の中の世界も。
自殺したクラヴォーを悼んだ版画集の、この右側の窓から木がみえる作品は
昔から
なぜか忘れられない作品です。


さて
いよいよ
ドムシー男爵の食堂の絵たちの部屋です。
ここで
ギャラリートークも開催されました。
まず三菱一号館美術館 高橋明也館長
グラン・ブーケとの感動的な出会い。
コレクションに加えるための三菱地所の責任者を説得したこと。初めてドムシー城でグラン・ブーケを目にしたときの決意・・いつか必ず、この空間を再現した展覧会を開く!・・それが実現したこと・・。
そして東日本大震災のさなかパリのルドン展でこの作品たちと再会したこと。
館長とグラン・ブーケの不可思議な縁、想いを熱く語ってくださいました。

そして
ナビゲーターを務める弐代目青い日記帳のブロガー
Takさん。
この方のブログをみて
見る展覧会をチェックしてます・・・
熱い解説を繰り広げてくださったのは本展担当学芸員の安井裕雄さん、
皆さんのルドン愛がとまらない。


ルドンは
なんというかもっとふわっとした
現実の物事には頓着しないような人間像を想像していたのですが
安井氏の話では自分をカテゴライズされることを嫌う
超こだわりの強い方であったような。
ただ作品に自ら解説を加えるような親切なことはせず、
なにやら不可思議なものを
ポン、と提示するだけ。という・・
作品を任された私たちはその美しさと謎に右往左往?
でもそれでもいいような・・。


この作品たちが
食堂に。
実際にはもっと高い位置にあるので
逆パースが用いられていたり
天井に近づくとほの暗くてよくみえないので
そんなに精密な描き方は用いられていない。
参考写真を示して
解説してくださっています。
不思議な赤い枝の話とか
超面白かった。
(ルドンの作品・・特に神聖なイメージのものには赤い枝が象徴的に描きこまれている・・と、安井氏の談。
赤い枝を探したくなります・・)


でも
とてもとても
美しく
神々しいのです。



この辺りはとても日本的なモチーフ。
高橋館長も
この日本画のような色使い、タッチ、日本人が絶対!嫌いなわけがない!と。熱く断言されていて
かわいい感じでした・・。(失礼)

実際の男爵の城の食堂の作品配置図と、ドムシー男爵夫人像。
肖像画にしては人物の配置が思い切って右に寄せられています。
でも、このバランスがこの作品の肝であると。

廊下に出ると中庭がみえます。

ルドンのミステリアスな黒の世界のいきものたち
一度見ると忘れられない・・

ドムシー城の食堂の再現の部屋。

黒から
耀く色彩の世界へ
宝石のような煌めきが
心に残ります。

時系列を超越して
花が集められた部屋。
幼いころの私を魅了した
花々の饗宴



ルドンの下絵をもとに装飾が手掛けられた工芸品も展示されていました。

そしてミュージアムショップも
もちろんルドンの花々でいろどられ・・


私もいろいろ買わせていただきましたが
一筆箋がなかなかの優れもの。
ドムシー城の食堂を彩る作品が一点一点印刷され

しかも部屋の見取り図がついていて
どこの部分の作品かわかるようになっています。

写真がみにくくてごめんなさい・・。
パステル使おうかな
と思った方、絶対いるはず・・・・

そして、三菱一号館美術館のサポーター制度がより入りやすくなりました。
今までもMSSという年間パスポートがありました。こちらは会員と同伴者が入場フリーになるものでしたが
この度MSS-miniというおひとり様用制度ができたそうです。年会費7500円のMSSも東京駅界隈に来るチャンスが多い方には
超お得ですが、ミニはなんと4000円!人気のCafé1894で食後のコーヒー、紅茶のサービスや会員特典もたくさん。
これ、いいわ~。
それから!この季節だからこそ・・
ルドン展に
雨の日、雪の日にご来館された方には(13時~閉館まで)
ちょっといいことサービスが・・・。
エルマン=ポールの帽子屋の女たち…雨上がりに傘を手に裾をたくし上げて歩くパリの女たちの姿の三食刷りのリトグラフをプリントしたオリジナル付箋プレゼント!だそうです。
これもいいなあ。
その説明をしてくださってます。↓

ルドン -秘密の花園
2018.2.8(木)⇒5.20(日)
10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は21:00まで)
月曜休館(ただし、祝日、5/14,2/26,3/26は開館)
三菱一号館美術館
http://mimt.jp/redon/
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