
三菱一号美術館で開催中の「画鬼・ 暁斎展」のwebイベント
「青い日記帳×画鬼・暁斎展 ブロガー特別内覧会」に参加してまいりました。
展覧会がはじまってすぐ見に行ったのですが
後期の作品入れ替えも気になっておりましたので
渡りに船の企画!!

Takさんと担当学芸員の野口玲一さん 暁斎とコンドルを熱く語ってくださいました。
私の乏しい知識での暁斎は彼の初めての師、国芳の浮世絵とごっちゃになっていて
妖怪絵のイメージが強かったのですが、こんなに真っ当な・・? 作品がたくさんあるなんて!!
そして
維新後の日本が招聘した建築家コンドルとの交流の記録がとても面白く新鮮でした。
ここ三菱一号美術館もコンドルゆかりの建物

そして
時代はまさに鹿鳴館。
国の威信を欧米列強に示すためにも
本格的な洋風建築が求められた。
コンドルの手がけた建築の平面図や鹿鳴館の調度
時代の勢いを感じます。
※会場内の写真は主催者の許可をとって撮影したものです。

そんな時に出会った二人。

この奥の絵が
暁斎が世に広く認められるきっかけとなった 100円鴉
博覧会に出品され、最優秀の賞をとったこの鴉の絵に対し
暁斎は当時破格の高値であった100円という値段を付けた
そして暁斎の人気は盤石のものに。

鴉の注文が殺到したらしいです。
そして、なんと
あのコンドルが!!
暁斎に絵の弟子入り・・・
しかも半端でない上手さ。

コンドルは暁斎の一文字をもらって暁英という雅号を持ち
暁斎の鯉の写しを残しています。
野口氏曰く 「暁斎よりうまい部分があるという声もあるほどで・・」

左端がコンドルがお手本にした鯉図 自由な視点が東洋的
なんでもすいすいかけちゃう人ですね

また
コンドルとの交流に戻りますが
こんな絵日記も展示されていまして
(山口晃さんの戯作日記みたいな・・というかこちらが古いのだけれども)
コンドルとなにした、かにした どこ行ったがそれはそれは楽しそうに綴られていて
思わずほっこりします。
さてさて
展覧会は
このほかにも見どころ満載
<


わずか3歳で歌川国芳に弟子入り
その後狩野派の技術習得にも早熟の天才振りを見せた暁斎の面目躍如の作品が並びます。
どうしたらこんな線がかけるようになるのかしら。

こんな仕事まで!
暁斎の銘もなく、偶然下絵があったので暁斎の作とわかったという・・・
当代きっての売れっ子
絵が描けるなら、ある意味なんでもありなところが 画鬼 たる所以
それから下の右の絵、オオカミが生首を加えているのですが・・
これも素敵なエピソードの作品。
数えでわずか9歳の暁斎が
神田川に絵を描きに行った際
なんと生首が流れてきた
おびえるどころか
これはいい画材を手に入れたと大喜びで持ち帰り
隠しておいたのを家人に見つかり
返して来いと(これも可笑しい・・なんとなくおおらか・・)
そんなわけで
暁斎
本物の生首、そして狼とも遭遇したことがあるという
写生を重んじた教えを受けたという暁斎らしいエピソードがじんわりくる一点。
でもこの首ホントによく描けてます・・
メトロポリタンから里帰りの作品
もちろん河鍋暁斎記念館所縁の作品
様々楽しめるのですが
やはり暁斎
妖怪ものがないとね~
人間の身体が腐っていく九相図、卒塔婆小町図ももちろんありました。
会場でご覧くださいね。




やっぱり
いいなあ~~!!
それから春画のコレクションも展示されています。これがなかなかキュートで・・。

そして
ミュージアムショップではこのアロハが売られています。
井浦新さん、山下裕二さんがお召しになってましたね!
是非ゲットしたいものです。

記念撮影してみました。
画鬼・暁斎展
三菱一号美術館 〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
2015年6月27日(土)~9月6日(日)
10:00~18:00 月曜休館
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