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2012年10月

        

竹内栖鳳展

category - 展覧会
2012/ 10/ 21
                 
青い日記帳×山種美術館 ブロガー内覧会に行ってまいりました

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                  班猫と記念撮影・・うれしい~!

こんなことができるのもこの日の企画のおかげです。

麗しの山崎妙子館長の解説付きで作品観賞、ゲストトークはもちろん青い日記帳の中村剛士さん、
会場内作品写真取り放題、それに椿カフェでお菓子をいただいて交流タイム・・ワクワクどきどきです。

山崎館長は家庭画報の特集記事で以前からひそかに注目しておりましたが、
この日はあでやかな和服姿で(ビューティフル!)

ご来場の皆さまも和服率高し。
おしゃれな方が多い華やかな会場風景でした。

山崎妙子館長は、栖鳳と京都画壇について様々な角度から熱く語ってくださいました。
  
  作品への愛情とオマージュが伝わる素晴らしい解説でした。



東の大観、西の栖鳳と並び称される栖鳳ですが、知名度は大観の方が高いようです。
長命だった大観に比べ、栖鳳は戦時下の混沌の時期に亡くなってしまったことも影響しているのでしょうか。

 

 それにしても、班猫!

すごい!!!

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感激・・・画面から離れられません。

沼津の八百屋のおかみの愛猫だったのを「徽宗皇帝の猫」を想起した栖鳳が自筆の画と交換で譲り受けモデルにしたとか。・・ひとめぼれですね~

それにしてもこの目!

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 なんて綺麗なエメラルドグリーンの目!
 金泥が塗られています。
 柔らかでつややかな毛並みも魅力的。
 そして面相筆による金の毛描きが効果をあげています。

  実際より一回り大きく描かれていると思います。かなり大きな作品。

  猫のぬくもりと神秘的な一面が感じられる私の大好きな作品です。

ー京都画壇の画家たちー
とサブタイトルのついた本展覧会。
栖鳳に関わる沢山の作家の作品も楽しめます。

栖鳳が学んだ円山四条派。代表はもちろん円山応挙

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応挙の「虎図」毛皮を観て描いたと言われる虎はユーモラスな感じが漂います。
毛並みの表現が応挙。

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長沢芦雪。立ち上がった方の鶴。天才芦雪も素敵。



    そしていよいよ栖鳳

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 この鯉の描写!
 水面下に見える鯉、鋭くリズミカルに描かれた水辺の草も美しい。

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  この熊良かったです。
  TAKさんのコメントを読んで早く観たいと思っていましたがずいぶん大きな作品でひょうきんな熊さん。

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  この金屏風もすごかった。
  墨一色で象が描かれていますが、正面と横向きに大きく2頭。このリアルさは実際の象を写生したものと感じられます。
即興的な勢いのある筆運びに、猿や雀など小さな動物を配する計算された画面作り。

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  猿。輪郭線を使わない描写。

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  こちらも屏風の一部。ゴイサギの声が聞こえそう。

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 家鴨。画面全体に金箔が散っていて華やか。一双屏風のこちらは右隻の賑やかな方。

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  栖鳳の鳥たち。美しくて活き々とした緊張感があります。
  


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こちらも有名。艶陽という題名も素敵。洒脱な感じです。


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  12匹画面にいるんだけど・・全体の画面構成が凄く面白いんで是非実物をご覧いただきたい。



  それから・・・・・
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 カフェ椿でティータイム&交流会。

 いつもながら和菓子は青山の老舗「菊家」さんの特別オーダー。
 展覧会の作品にちなんだオリジナルが用意されます。

 上品な甘み・・美味しい!

 山種のツイッター、FB特別ページにみんなで投稿したり、おしゃべりしたり・・

 私も山崎館長と、会の仕掛け人の中村氏にご挨拶させていただきました。
 



  栖鳳は本当にモデルを徹底的に観察した人。
  その観察力がこの動物描写を生んだわけで・・。
  自分のいいかげんな観察ぶりを反省。
  でも、栖鳳が写真を重視していたという史実を知って、すぐにネットで画像検索しちゃう自分を
  許せちゃう気になってなんだかうれしかったです。


  さらに今回の展示には栖鳳門下の閑雪、松園、華岳等々・・・の作品も展示されています。
  指導者としての栖鳳の姿にも想いを馳せることができます。


たとえば
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         松園・・美しいですね


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         橋本閑雪の栗鼠・これ好き!


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        西村五雲の白熊・・日本で弐番目の動物園で繰り返し写生して描かれたものとか
        観察を重んじた栖鳳のDNAが受け継がれています。



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下から見上げて写真撮ったから顔がゆがんでしまいました。
        華岳さまごめんなさい。・・それにしてもこの目好きだわあ。





  日本画の近代の礎がいかに築かれていったのか・・。
   円山四条派の底力を見せてくれる展覧会でした。







            
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川村清雄展・・歴史が好き・・

category - 展覧会
2012/ 10/ 10
                 
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  江戸東京博物館で開催中の
     維新の洋画家・・川村清雄展・・に行ってまいりました。


  不勉強にして私も実は全然知らなかった画家。
  黒田清輝はあんなに有名なのになぜ?

 まず式典がホールで行われまして、博物館館長の主催挨拶、それから来賓代表として
 清原家の末裔(清雄のお孫さん)のご婦人が挨拶をされましたが、とてもとても上品な方。

 膨大な資料を清原家はずっと守り続け博物館に寄贈することで今回の企画もなりたったわけで
 作品資料を観ることができた私も感謝!です。

 

来場のお客様も歴史文化財団、明治美術学会に所縁の方が多そうで、歴女、歴男!?率が高そう・・
展覧会場で聞こえてくる会話も歴史学からみのお話が多かったような。

 勝海舟、福沢諭吉、徳川将軍像、そして篤姫の肖像・・日本で一番初期に正式に油彩画を学んだひとりであろう清雄の実力に驚きました。
 
 旗本の家、しかももともとお庭番衆(時代劇、小説によく出てくる~)といわれる家の一つの川村家に生まれ、
幕臣としての教育が身についていたであろう清雄。
大政奉還を経験し徳川留学生として政治学を学びに行ったアメリカで画才を見出され、その後パリ、ヴェネチアで絵を学んだ青年。

ヴェネチア画学校では主席を取るほどの画力という史実にもなるほどとうなづけます。

  亡くなった勝海舟へのオマージュ、鎮魂の意のこもった「形見の直垂」
  また滝や波を描写した作品は息を呑む美しさを感じました。


  勝海舟、そして徳川家達との心温まる交流のようすは観覧する私たちの心も暖かくなるようです。

ただ、イタリア伝統画法を学んだ清雄はフランス美術の影響の強いその後の日本洋画壇には容れられず、
また最後まで幕臣旗本家としての誇りを捨てなかったであろう清雄は
日本の伝統美を洋画技法で描写する孤独な闘いを最後まで続けた武士であったのだな、とも感じました。

   江戸東京博物館
   開館20周年記念特別展  

   川村清雄展    2012年10月8日(月・祝)~12月2日(日)※月曜休館
            午前9時30分~午後5時30分まで
       
                         
                                  
        

百人一首

category - 着彩画
2012/ 10/ 05
                 
先日、秋のイベントの百人一首フェスタに参りました。

コンテストや音楽ステージ、子どもたちが競技かるたの渡辺永世クイーンに挑戦したり、檜の板に書家が歌をしたためたジャンボかるたでカルタ取りやったり・・
 
盛りだくさんの楽しいイベントでした。


私の住む宇都宮は、第5代宇都宮城主頼綱が藤原定家と親交があり、京都の小倉山山荘の襖絵にかざる
和歌の選定を頼んだ・・・それが小倉百人一首の原型となった・・という故事に習い、百人一首に
子どものうちから親しむ気風があります。

実は、夏休みの宿題にも百人一首を覚えてくる・・なんてのがあったりして・・

それはともかく、我が家でも、お正月はかならずかぞくで百人一首大会!?やってまして、
こどものうちから何首かは暗誦できたなあ・・


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めぐり逢ひてみしやそれともわかぬ間に雲がくれにし夜半の月かな  紫式部

和歌をきれいな字でかけるのっていいなあ・・
と自分もまねしてかいてみました。

う・・絵が幼稚っぽい・・字も下手・・お手本見て書いたんだけど。

でも何枚か描いちゃったんで・・




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花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに   小野小町



        
               
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天つ風雲のかよひ路ふきとぢよ乙女の姿しばしとどめむ  僧正遍昭




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明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな   藤原道信朝臣




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小さいなあ・・これは紀貫之の久方の・・です。


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お粗末さま・・字も絵もこれから精進いたします。