ご無沙汰しているうちに
もう、2月も終わりそうです。
少し大きな絵を手掛けておりました。
でも、今回はその絵ではなく、時系列ではさかのぼってしまいますが、
今までに描いた虎たちのご紹介・・・。
まず、第一号。
もう、2年前になりますか。
栃木にお住まいのYさんから、杉の一枚板の襖(帯戸)に虎を描いてくれないか、とのご依頼。
Y邸にはすでに、龍の襖絵を納めてありました。
龍の時にも、お住まいに龍はちょっと落ち着かないのでは?
と、他のものも提案いたしましたが、たってのご希望で。
今度は、その龍の襖を開けると虎がいる趣向にしたいと。
さあ、たいへん。
今回も墨で仕上げるということでしたが、もう仕上がっている建具ですから失敗できないし。
木目の美しさを生かした戸の雰囲気や、お庭から建物もたいへん完成度の高いお宅なのでそれを損なわないように・・・
虎の感じはあまり崩したものではなく迫力のあるもの・・
クライアントの要望もありますがあまり猛々しいのもなあ・・
虎をスケッチに宇都宮動物園のベンガルトラくんのところに通ったりしまして・・
多少見切り発車で製作開始。
いつも大物を描く時お世話になる松井市場さんに場所をお借りして
まず、板戸を動かないように設置して、虎の配置を考えました。

直接下書きを施して墨を入れました。
いまいち、虎が決まらない・・・

先に竹描いちゃおうっと。
でも、竹に虎、竹に雀、梅に鶯・・・
昔から組み合わせが出来上がっていますよね。
実際には竹林に虎がいるとは思えないのですが・。
法話の中に無敵の虎も象の群れにはかなわず、
巨体の象が入り込めない竹林をよりどころとする・・
という話があるそうです。
獅子に牡丹、竹に虎・・これが心の依りどころとか。
また節を重んじる貴人の象徴とされる竹は四君子(蘭、竹、菊、梅)のひとつ
縁起の良いものの組み合わせでもありましょう。

顔も描くぞ!

どうかなあ!?

ちょっとアップ

もっとアップ
画面のいろが変わっちゃったけど・・
目には金箔貼ってみました。
そうそう、ひげには銀を使いました。

目のアップ
しつこい!・・失礼しました・・・

なんとか納品。
クライアントさんも気に入ってくださったみたい。
あー、終わってよかった!!
前に座ってる丸々した人は気にしないで~

手前の龍の部屋の襖を開けると
奥が虎の間です。
龍の襖絵は、また次の機会に・・
続きまして、もう一匹の虎
偶然、前の虎をご覧になった方がいまして・・・
茨城県古河市におすまいのOさん。
お寺の檀家総代としてお寺に襖絵を寄贈したいと・・
お話がとんとんとまとまりまして
こちらも虎図で行くことに。
襖が大広間にL字型に6枚。特別サイズでかなり大きなもの。
本来、描いた作品を襖として表装するわけですが、できあがった襖の紙が多少繊維が目立ちますが
鳥の子紙のようでなかなか描きやすそうな風情。
そんなわけで、一回り別紙が回っておりますが、またこのままぶっつけ本番で行くことになりました。

これはお寺に納めたところ。
古河の東漸寺さんです。
古河はお寺が多く、歴史を感じさせる街です。
書道、篆刻も有名。

こちらは、別の壁の小さめな襖。
少しひかえめに仕上げました。

向って左の二枚

向って右の二枚
ここまで至りますのに、Oさんと懇意な彫刻家の籠瀬露風先生に
いろいろご指導いただきました。
まず下絵を作りまして、虎の配置も何度か変わりました。

これ、襖の模型!?
同じ縮尺で小型版を作りました。
ここから、また虎の向きが変わりましたが・・。

桐の箱に納めて、クライアントに贈呈。
箱書きには絵の題名「虎歩竹叢」と私の名前
こんなとき字が上手い方がつくづく羨ましい!
とりあえず、こちらも無事納品の運びとなりました。
最後に小品ですが、もう一匹。

虎図・・・です。
自慢じゃありませんが結構、額が高かった記憶が・・。
悠日ギャラリーで開催した武蔵野美術大学校友会栃木支部展にだしました。
以上、三匹の虎で、トラトラトラ・・でございました。
もう、2月も終わりそうです。
少し大きな絵を手掛けておりました。
でも、今回はその絵ではなく、時系列ではさかのぼってしまいますが、
今までに描いた虎たちのご紹介・・・。
まず、第一号。
もう、2年前になりますか。
栃木にお住まいのYさんから、杉の一枚板の襖(帯戸)に虎を描いてくれないか、とのご依頼。
Y邸にはすでに、龍の襖絵を納めてありました。
龍の時にも、お住まいに龍はちょっと落ち着かないのでは?
と、他のものも提案いたしましたが、たってのご希望で。
今度は、その龍の襖を開けると虎がいる趣向にしたいと。
さあ、たいへん。
今回も墨で仕上げるということでしたが、もう仕上がっている建具ですから失敗できないし。
木目の美しさを生かした戸の雰囲気や、お庭から建物もたいへん完成度の高いお宅なのでそれを損なわないように・・・
虎の感じはあまり崩したものではなく迫力のあるもの・・
クライアントの要望もありますがあまり猛々しいのもなあ・・
虎をスケッチに宇都宮動物園のベンガルトラくんのところに通ったりしまして・・
多少見切り発車で製作開始。
いつも大物を描く時お世話になる松井市場さんに場所をお借りして
まず、板戸を動かないように設置して、虎の配置を考えました。

直接下書きを施して墨を入れました。
いまいち、虎が決まらない・・・

先に竹描いちゃおうっと。
でも、竹に虎、竹に雀、梅に鶯・・・
昔から組み合わせが出来上がっていますよね。
実際には竹林に虎がいるとは思えないのですが・。
法話の中に無敵の虎も象の群れにはかなわず、
巨体の象が入り込めない竹林をよりどころとする・・
という話があるそうです。
獅子に牡丹、竹に虎・・これが心の依りどころとか。
また節を重んじる貴人の象徴とされる竹は四君子(蘭、竹、菊、梅)のひとつ
縁起の良いものの組み合わせでもありましょう。

顔も描くぞ!

どうかなあ!?

ちょっとアップ

もっとアップ
画面のいろが変わっちゃったけど・・
目には金箔貼ってみました。
そうそう、ひげには銀を使いました。

目のアップ
しつこい!・・失礼しました・・・

なんとか納品。
クライアントさんも気に入ってくださったみたい。
あー、終わってよかった!!
前に座ってる丸々した人は気にしないで~

手前の龍の部屋の襖を開けると
奥が虎の間です。
龍の襖絵は、また次の機会に・・
続きまして、もう一匹の虎
偶然、前の虎をご覧になった方がいまして・・・
茨城県古河市におすまいのOさん。
お寺の檀家総代としてお寺に襖絵を寄贈したいと・・
お話がとんとんとまとまりまして
こちらも虎図で行くことに。
襖が大広間にL字型に6枚。特別サイズでかなり大きなもの。
本来、描いた作品を襖として表装するわけですが、できあがった襖の紙が多少繊維が目立ちますが
鳥の子紙のようでなかなか描きやすそうな風情。
そんなわけで、一回り別紙が回っておりますが、またこのままぶっつけ本番で行くことになりました。

これはお寺に納めたところ。
古河の東漸寺さんです。
古河はお寺が多く、歴史を感じさせる街です。
書道、篆刻も有名。

こちらは、別の壁の小さめな襖。
少しひかえめに仕上げました。

向って左の二枚

向って右の二枚
ここまで至りますのに、Oさんと懇意な彫刻家の籠瀬露風先生に
いろいろご指導いただきました。
まず下絵を作りまして、虎の配置も何度か変わりました。

これ、襖の模型!?
同じ縮尺で小型版を作りました。
ここから、また虎の向きが変わりましたが・・。

桐の箱に納めて、クライアントに贈呈。
箱書きには絵の題名「虎歩竹叢」と私の名前
こんなとき字が上手い方がつくづく羨ましい!
とりあえず、こちらも無事納品の運びとなりました。
最後に小品ですが、もう一匹。

虎図・・・です。
自慢じゃありませんが結構、額が高かった記憶が・・。
悠日ギャラリーで開催した武蔵野美術大学校友会栃木支部展にだしました。
以上、三匹の虎で、トラトラトラ・・でございました。
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